"Selected Poems of Rumi" Jalal al-Din Rumi, Maulana : R.A.Nicholson
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『ルーミー詩撰』番外編:「葦笛の歌」いろいろ。
聞け葦笛のものがたるを
われらが別離をかこつのを
葦原を離れて切らる
わが嘆き音に男も女もただ感涙
別れに胸は千々に思い乱る
燃ゆる思いの痛みを綴れおる
おのが根元より離れし人は
いつの日ぞおのれに結び合わさる時は
『葦笛の唄』五十嵐一
(『神秘主義のエクリチュール』p218-)
うち捨てられたこの葦の音に耳かたむけよ
いぐさの床から抜き折られてより
激しい愛と苦痛とを
息も絶え絶えうたうその歌
我が歌の秘密は近く寄ろうとも
誰にも見えぬ誰にも聴けぬ
ああそれは 徴を知り
あらん限りの魂を我と通わす朋のもの
愛の炎が我が身を焦がし
命を与える愛の美酒
愛する者が如何に血を吐き死に絶えるか 汝よ知るや
耳傾けよ 葦の音にこそ耳傾けよ
『スーフィズムの文学』サイイド・H・ナスル 訳:東長靖
(『岩波講座・東洋思想 イスラーム思想1』p300-)
聞け、葦笛がいかに語るか
別れの悲しみをいかに訴えるか
私が葦原から切り離されて以来
わが悲しい音色で男も女もむせび泣く
私はこの切ない想いを打ち明けるため
別れで胸を千々に裂かれた人に逢いたい
己が本源より遠ざかる者はみな
合一の時を慕いて還ろうとする
どの集いにても私は哀しい音色を奏で
不幸な人や幸福な人と交わった
だれもが己が思いでわが友となったが
わが心の秘密を探った者はいない
わが秘密は哀しい音色に秘められているが
目も耳もそれに気付く光がない
体は魂から、魂は体から隠されていないが
だれも魂を視ることは許されない
葦笛のこの叫びは火だ、風ではない
この火を持たぬ者は消え失せよ
『葦笛の詩』黒柳恒男
(出典不詳)
『ルーミー詩撰』番外編:「葦笛の歌」いろいろ。