Selected Poems of Rumi
ルーミー詩撰:ジェラールッディーン・ルーミー


『愛:秘儀の司祭』


こころの痛み この悲しみが
恋い焦がれる者の熱を冷ます
愛を知る者のこころの痛みは
他の病とは比べるべくもない
愛は別離の悲しみより生じた
神秘を教えるアストロラーベ1

来世の庭園に生じようとも
現世の泥土に生じようとも
ひとたび生じた愛の全てが
終には我らを天上へと導く

愛について説明を試みたところで
理性などロバほどの役にも立たぬ
ただ愛のみが愛の全てを語り得る
太陽のみが太陽を語り得るように2

もしも確かな証拠を欲するのならば
愛にのみ求めて愛から顔を逸らすな



2005.04.
2007.11.


『精神的マスナヴィー』1-109.

*1 「人はみな神のアストロラーベ(天球儀)である。それを知ること自体が、神の贈り物である。贈り物を受け取って自覚した人は、ちょうど天文学者が天球儀を用いて星座を観察し、その影響を計るのと同じように、自らを神の天球儀として用い、絶えず神的美学(それはあらゆる理論と知識を超えており、説明は不可能である)を観じ、学び、実践することになる。その人は不断に神的美学を映し出す鏡となる。」
(『フィーヒ・マーフィーヒ』13)

*2 "Aftab amad dalil i aftab; Gar dalilat bayad, az vai ru ma tab..."
「Aftab amad dalil i aftab」というトートロジーは、『精神的マスナヴィー』のうちでも繰り返し抜粋され語られる有名な一節。




back to > Selected Poems of Rumi
back to >> Index