"Risalah fi halat t-tofuliya" Shahab al-Din Suhrawardi

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愛あまねく慈しみ深い神の御名において。

(1) 「われらは汝にこのコーランを啓示することによって、もっとも美しい物語を語って聞かせよう。そもそも汝は、以前は無頓着な人間であった」
(コーラン12章3節)

あなたがいなければ、欲するということもなかっただろう
欲するということがなければ、あなたを知ることもなかっただろう

愛と、愛の悲しみがなければ、あなたが語る美しい物語に
耳を傾けることもなかっただろう
風があのひとの髪をなびかせたりしなければ
欲することもなかっただろう、再びあのひとの頬を見たい、などと


第1章
(2) はじめに、神は光り輝く鮮烈な真珠を創造し、これを『'aql(知性)』と名付けた。人はこれを知らねばならぬ。

はじめに、神が創造したのは知性であった。

知性という名のこの真珠に、神は三つの資質を付与した。すなわち神を知る資質、自己を知る資質、それから、未だ存在せぬもの(未来)とかつて存在したもの(過去)を知る資質である。 神を知る資質から『husn(美)』が出現した。ついで自己を知る資質から『'ishq(愛)』が出現した。未だ存在せぬもの(未来)と、かつて存在したもの(過去)を知る資質から『huzn(悲哀)』が出現した。これら三つは根源を共にする兄弟同士である。長兄にあたる美は、自分をじっと見続けていた。そして自分が、非の打ちどころなく極めて優れているのを知った。彼の内部から光輝が生じ、彼はにっこりと微笑んだ。彼の微笑みから、幾千もの天使達が出現した。

次兄にあたる愛は、美を慕うことこの上なく、彼から目を離すことも出来なかった。愛は美に親しく寄り添い、絶えず美の傍にいた。美が微笑んだとき、愛は驚愕し、動揺して思わず身じろいだ。末弟にあたる悲哀が、震える愛にしがみついた。悲哀が愛に抱きつくと、天と地が出現した。


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