一番最初の文字であるアリフは、書道においては基本とされる文字である。アリフは「はじまり」を意味し、その後に続く全ての文字の原型とされ、その後に続く全ての文字の価値はここから生じる。数字の1にも値する文字であり、神の統一性、独自性を象徴する。
これらの文字をつなげるとADM(アダム)となる。そのため、アリフは始祖アダムを想起させる文字ともなる。その場合、この文字に付記される全ての発音記号はイブと同一視される。 ↑上へもどる バーゥはアリフに続く2番目の文字である。アリフが最初の垂直文字であるのに対して、バーゥは最初の水平文字である。コーランに収められた各章のうち例外を除いて、ほぼ全てが「神の御名において」を意味する「バスマラ:basmala」と呼ばれる成句で始まるため、バーゥはコーランに書かれた最初の文字と看做され、極めて重要視される。
のように、それぞれ神の属性を象徴するものであるとも言われる。 ターゥはアラビア文字の3番目に位置する。文字のうち最も完全な調和を、視覚をはじめとする全ての感覚に与える形を持つ文字と看做される。用法としては、「神によって:ta-Allahi」という、誓約や約定の文言の一部を担う。
ターゥはタウヒードの頭文字にあたる。このため、ターゥは自己の消滅並びに神への回帰を象徴する文字とされ、特にスーフィ(神秘家)にとっては重要な価値を持った文字である。 ↑上へもどる サーゥは4番目の文字であり、水平文字としては3番目にあたる。
バーゥ、ターゥ、サーゥ、ヌーン、これらの水平文字は、ヌクタの位置と数によって見分けることができる。 原初、アラビア語にはヌクタの表示がなかったため、読み手は類推する以外にはなかった。アラビア語を外来語として使用したペルシア人が、発音記号として最初にヌクタを使用しアラビア文字に取り入れたと言われる。
水平文字の水平線はしばしば舟に譬えられる。舟のうち、最も多くのヌクタを載せて運ぶサーゥは、アラビア語の「サッワーブ(報奨)」の頭文字でもある。 ↑上へもどる |
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